
Syneron 製品にみられるバイポーラRF は、elos テクノロジーが応用されています。
elos テクノロジーとは、光エネルギーとRF(高周波)エネルギーの相乗効果により、光エネルギー単独の治療よりも、臨床効果や安全性を高める技術です。
一般的に、東洋人(Skin Type Ⅲ&Ⅳ&Ⅴ)の表皮にはメラニンが多く存在するため、レーザー治療やパルスライト治療を行うとき、効果を上げようとして照射出力を上げていくと、強い痛みを伴い、表皮にダメー ジ(火傷)を与えてしまうこともあります。
elos テクノロジーは、光エネルギーを最小限に抑え、RF エネルギーによって補完します。RF エネルギーは、光エネルギーとは異なる選択性をもち、メラニンや血管の分布とは無関係に働きます。従って、表皮のメラニン量に影響されずに、効率的に真皮層へ熱エネルギーを与えることができます。これにより従来の光エネルギーによる痛みや火傷のリスクが抑えられ、肌や毛の色に影響されない治療が可能になると考えられています。
ePlus のアプリケータは、ガンタイプの照射トリガーにより、施術者の使いやすさを考慮して作られております。さらに、広範囲の部位への照射でもスピーディに、かつムラなく治療できるよう設計されていることも大きな特長です。
また、皮膚温度モニター(ISL)やペルチェ半導体による表皮のコンタクトクーリングを採用しており、安全性が向上しています。
トリニティプラスは
複数回の治療により、主に次のような効果が報告されています。
従来のパルスライト装置が光エネルギーのみでアプローチしていたのに対し、elos テクノロジーでは、光エネルギーに加えてRF エネルギーが補完的に働き、シナジー効果(ダブルアクション)を生み出します。
上記1.の効果は、表皮に熱ダメージを与えることによる作用です。光エネルギーは、周囲よりメラニン密度の高い色素斑を含む表皮のみにダメージを与え、コンタクトクーリングで表皮を保護します。このときRF エネルギーは、光エネルギーを補うように働きます。
2.と3.の効果は、真皮上層に熱ダメージを与えることによる作用です。光エネルギーは、まずメラニンを含む表皮に多く吸収されてしまい、さらに皮膚に深く入っていくと拡散していくため、真皮層に届くエネルギーは減衰してしまいます。そこで、もっと多くのエネルギーを真皮層に届かせるためには、光エネルギーの出力を上げる必要があります。ところが出力を上げていくと、表皮のエネルギー吸収が上がり、痛みが強くなるだけでなく、火傷のリスクも高まります。
RF エネルギーが表皮のメラニン量に関わりなく、真皮上層に熱エネルギーを送り込みますので、痛みの少ない、安全で効果的な治療が実現できます。まず、最初に出力を抑えた光エネルギーが照射され、真皮乳頭層の毛細血管に吸収されて温度を少しだけ上げます。その後、RF エネルギーが余熱を与えられた真皮乳頭層に集まり、安全に熱ダメージを与えます。
複数回の治療により、主に次のような効果が報告されています。
非侵襲的なしわ・タイトニング治療の作用起序として、表皮を冷却などにより温存し、同時に照射される光エネルギーによって真皮層以下を加熱、創傷治癒反応を利用して線維芽細胞を刺激することでコラーゲンファイバーの産生を促し、再構築させるといったものが一般的です。このとき、真皮層以下の組織にいかに安全で、なおかつ充分な熱を与えられるかが、しわ・タイトニング治療において非常に重要なポイントになると考えられています。従来のNon-Ablative Skin Rejuvenation レーザー(主に赤外線レーザー)は、上記のメカニズムを用いて真皮乳頭層付近のコラーゲンの再構築によって極めて浅いレベルのしわやスキンテクスチャの改善を行えることが報告されていました。
しかしながら、光エネルギーはクロモファー(色素、水など)に吸収され、対数関数的に減衰するという特性上、光エネルギー単独でのたるみや小じわといった真皮中層~深層へのアプローチには限界があったといえます。(図-1)
波長700~2000nmの赤外線(IR)とRF エネルギーを組み合わせた Sublime アプリケータは、はじめに皮膚を赤外線で加熱、その後RF エネルギーによって真皮全体に均一な熱エネルギーを与えます。表皮はコンタクトクーリングによって温存されています。加熱された真皮全層の創傷治癒過程におけるコラーゲンの増生・リモデリングにより、肌の引き締めやハリ感のアップが期待できるスキンタイトニング治療です。
Sublime アプリケータで用いられる赤外線のクロモファーは水で、メラニンやヘモグロビンといった色素への吸収はきわめて低いため、肌の色に影響されることなく真皮までエネルギーが到達し、真皮内で熱エネルギーに変換されます。組織のインピーダンス(電気抵抗)により発生する熱量が変化するRF エネルギーは、Selective Electro-thermolysis の理論を応用し、ターゲットとする真皮層に予め赤外線で余熱を与えておくことで選択的に温度を上昇させると考えられています。(図-2)
一時的な浮腫による肌のハリ感、リフトアップ効果が治療直後から実感でき、治療を繰り返すことで自己のコラーゲン増生・リモデリングが起こり、長期にわたるタイトニング効果が期待できます。
カナダとオーストラリアの2 施設で行われたしわの改善度に対する試験では、改善度の平均が50%でした。(3名の医師による写真評価) また、患者31名の満足度は、10段階評価で平均7.0であり、しわの改善率と患者満足度の高さは非常に強い相関関係にあることが示されました。この試験において軽度の浮腫とエリスマ以外の副作用は認められませんでした。
Sublime アプリケータによるタイトニング治療は、患者満足度が高いことが特長であるといえます。 その理由として、従来の治療と比較して痛みが少ない、治療直後から速効性のあるハリ感やリフトアップ効果を実感できる、といったことが挙げられます。
実際に、治療を半分(半顔)終えた状態で患者様に鏡を見せると、『目がパッチリ大きく見える』、『鼻唇溝が浅くなって目立たなくなった』、『フェイスラインがシャープになった』などといった変化を多くの患者様が実感します。
さらに、近年の非侵襲的なRejuvenation 治療においては、患者様が治療法を選択する上での要素として、治療効果もさることながら、痛みが少ない治療であることを重要なポイントとして選択する傾向にあります。麻酔を必要とせず、強い痛みをこらえる必要のないSublime アプリケータによるタイトニング治療は、まさに患者様のニーズに即したものとして期待されています。
特徴
複数回の治療により、主に次のような効果が報告されています。
短期的には真皮上層の炎症による浮腫
長期的には繊維芽細胞の活性化によるコラーゲン産生・リモデリング
引き締め | 鼻唇溝 | 小じわ | 毛穴 | スカー | キメ・ハリ | |
IR モード | ◎ | ◎ | ○(鼻) | ○ | ||
モチーフモード | ◎ | ○ | ◎(頬) | ◎ |
非侵襲的なしわ・瘢痕治療の作用機序として、表皮を冷却などにより温存し、同時に照射される熱エネルギーによって真皮層以下を加熱、創傷治癒反応を利用して線維芽細胞を刺激することでコラーゲンファイバーの産生を促し、再構築させるといったものが一般的です。このとき、真皮層以下の組織にいかに安全で、なおかつ、充分な熱を与えられるかが、しわ・瘢痕治療において非常に重要なポイントになると考えられています。
波長915nm のダイオードレーザーとRF エネルギーを組み合わせたMotif IR アプリケータは、表皮をコンタクトクーリングで温存しながら、真皮上層から中層まで高い熱エネルギーを与えます。
その結果、即時的なコラーゲン収縮と一時的な浮腫によるしわ・毛穴への効果と、長期的には自己のコラーゲンのリモデリングによるしわや毛穴、スカー、テクスチャ改善、たるみの改善が期待できます。
また、熱の影響を受けない正常組織を残すことで創傷治癒のプロセスを促すため、痛みとダウンタイムが少ないのが特長です。
全顔照射を行うモチーフモードにおいては、10Hz という照射スピードにより、非常にスピーディな治療が実現しました。
さらに、他治療とのコンビネーションによる高い相乗効果が期待でき、患者ニーズの高い治療として注目されています。
6等分にレーザーを照射することにより、エネルギー密度の高い熱の帯を作り出し、その結果、深達度を高め、高温の熱を与え
ることができます。
また、熱の影響を受けない正常な組織を残すことにより、スピーディな創傷治癒を可能にし、副作用や痛みをより少なくします。
Single bar size | ~2.3×0.8㎜(0.0184㎠) |
Area of 6 bars | ~0.11㎠ |
Spot area | 0.25㎠(5×5㎜) |
Coverage | 44%(0.11/0.25㎠) |
Motif IR アプリケータでは、IR モードとモチーフモードの2つのモードがあります。
IR モードでは、真皮上層から中層まで強い炎症(最高温度約60℃)を起こさせ、短期的には浮腫とコラーゲン収縮、長期的には線維芽細胞を刺激して、創傷治癒過程におけるコラーゲンの増生・リモデリングを促し、しわや毛穴、スカーに対する効果が期待されています。
モチーフモードにおいては、真皮上層に炎症(最高温度約60℃以下)を起こさせ、短期的には浮腫とコラーゲン収縮、長期的には線維芽細胞を刺激して、創傷治癒過程におけるコラーゲンの増生・リモデリングを促し、肌にハリを与え、テクスチャ改善に対する効果が期待されています。
IR モード | モチーフモード | |
波長(㎚) | 915 | 915 |
Fluence(J/㎠) | ~70 | - |
RF(J/㎤) | ~100 | - |
Total Energy Per Pulse(J) | - | 2.5 |
Total Energy Per Second(J) | - | 25 |
繰り返し照射数(㎐) | 1 | 10 |
Treated Area(㎜) | 8×5 | 8×5 |
最大加熱温度(℃) | 60℃以上 | 60℃以下 |
照射部位 | 部分照射(しわ、毛穴、スカーの直上) | 全顔/部分照射 |